旅のエッセイ presented by Naoyuki Honzawa

初秋の北海道 Vol.6 知床・網走

共通写真データ:キャノンEOS-1・EF28〜105ミリ・フジクロームセンティアII


知床峠から望む羅臼岳

9月19日、午後。野付半島を出発して、知床半島に車を走らせた。


エゾシカと出会う

北海道旅行中、ずっと期待していた野生動物にようやく出会うことができた。しかも、オスのエゾシカ。見付けた時は、慌てて車を停め、いろいろ放り投げてカメラを持ち、静かに近づいてシャッターを押した。慌てていたせいで、暗いのに偏光フィルターを付けっぱなしで、ブレてしまった。惜しい。


夕日に映える海と鹿

知床峠を越えて、北側のウトロの近くに出た。その途中何度か鹿に会うことができて、もう珍しくも何とも無くなったのだが、海の近くの崖のしたにまでいるとは...。しかも、「なんだ人間か」と言わんばかりに、こっちを見ている。


夕暮れのオシンコシンの滝

そして、近くには有名なオシンコシンの滝があった。


オホーツク海の夕日

オシンコシンの滝から車に戻ると、太陽が今にも沈みそうだった。慌てて道路を渡って、海側の歩道からカメラを構えた。完全に沈むまで何枚も撮ったが、フィルムがなくなった直後に、4羽の海鳥が並んで夕焼け空の前を横切った。フィルムが余っていたら、素晴らしいシャッターチャンスだったのに。


夜明け前の天都山より

9月20日、早朝。網走のホテルは天都山の頂上付近にあった。これはオホーツク海を望むホテルの窓から撮ったものである。左に知床半島が位置している。


能取湖のサンゴ草群生地

能取湖畔の有名なサンゴ草(アッケシソウ)群生地は、ちょうどこのころ見ごろを迎えていた。地元のテレビも取材に訪れていた。旅を締めくくるのにふさわしい演出だった。


サンゴ草

サンゴ草をよく見ると、芋虫のような不思議な形をしている。


青空に映えるナナカマド

網走といえば監獄である。13:00発のフライトだったので、超大急ぎで監獄博物館を見ることにした。そんな中で、撮った写真が上である。この時期の北海道では、いたるところにナナカマドが実っていた。街路樹になっている所も多かったので、紅葉したら美しいだろうなあ。


Vol.7 番外編

企画・制作:本澤なおゆき
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